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『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン 坂本貢一(訳) ~その2~ [自己啓発本]

心は、それ自身が密かに抱いているものを引き寄せます。それは、それ自身がほんとうに愛しているもの、あるいは恐れているものを引き寄せるのです。心は、清らかな熱望の高みにいたりもすれば、けがれた欲望の底にまで落ちもします。そして環境は、心がそれ自身と同種のものを受け取るための媒介です”(p.24)

「好き」の反対は「嫌い」ではなく「無関心」という言葉をよく耳にします。
「好き」は相手のことを愛おしく「思い続ける」ことであり、「嫌い」は相手のことを恨めしく「思い続ける」ことです。
いずれにせよ感情の差は大きくとも、「相手のことを思い続けている」ことに変わりはありません。
(「無関心」であれば、相手を思ったりはしません。)

実際、思いの力は、なかなかに強いものであると、私たちは経験上知っています。

例えば、大学受験の際、自分の部屋に「絶対合格」という文字を掲げ、「自分は受かる。私が受からなければ誰が受かる」と、自己暗示を掛け、突破していく人がいます。
一方で、仕事でうまく行かず「今日は何だかついてないな。またやらかしそうだなー」と思っていると、また失敗を犯します。そればかりか二度あることは三度あり、またまた失敗を起こし、とことんついていない時もあるわけです。

では、自分の都合の良い事だけを思い続けていれば、物事は実現するのでしょうか。
著者は、そのことを否定しています。

私たちが手にするものは、私たちが手にしたいと願い、祈るものではなく、私たちが公正な報酬として受け取るものです。私たちの願いや祈りは、私たちの思いや行いがそれと調和したものであるときにのみ叶えられるのです。”(p.27)

「好き」と思い続けるだけでなく、食事に誘う、遊園地に誘うなどの「行動」があって、初めて成就します。
「嫌い」と思い続けるだけでなく、睨み付ける、悪口を言うなどの「行動」があって、初めて喧嘩に発展します。
大学受験の例では、勉強をそれなりにしていたのでしょう。仕事の例では、気付かぬうちに投げやりになっていたのでしょう。
「思い」が完全に「行動」を支配し、結果として心に抱く内容が実現しているのです。
その意味で、手にするものは“公正な報酬”といえるのです。
なお、「無関心」であれば、当然一切の行動は起きず、現状維持を続けるだけです。

私は、本ブログを「読書嫌い」と銘打っていますが、確かに、読書をしないことに対して「危機感」や「劣等感」を抱き続けていました。
しかし、今思えば「嫌い」であったことは不幸中の幸いで、その反動に「行動」することができるようになっています。
「読書なんてどうでもいい。人生に役立つの?」と「無関心」であれば、今も変わらず、本と接する機会などなかったでしょう。

本を「恐れる」現状から、本を「愛する」ことが出来るその日まで、とにかく「行動」あるのみです!!


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